今回はスタジオ・ウミが愛用している CMS 「 Drupal 」が CMS 市場という切り口から見たときにどのあたりの位置にいるのかといったところのご説明ができればと思います。
「 CMS 市場内のシェアは?」という話になったときによく話題にのぼるのが W3Techs というサイトです。 こちらのサイトでは、インターネットのさまざまな場面で使われている技術の世界全体でのシェアが公開されています。 ざっくり言うと Alexa ランキングのトップ 1,000 万サイトを対象に集計をしているとのことですが、ウェブサイトの選定方法などの集計の基準を細かく知っておきたいという方は W3Techs の FAQ ページをご覧になるとよろしいかと思います。
W3Techs の CMS のページを開くと CMS 市場における各種ツール / サービスのポジションを確認することができます。 2014 年 8 月現在、トップ 10 のランキングは次のとおりとなっています。
- WordPress (ワードプレス)
- Joomla (ジュームラ)
- Drupal (ドゥルーパル)
- Blogger (ブロガー)
- Magento (マジェント)
- TYPO3
- vBulletin
- PrestaShop
- Bitrix
- DataLife Engine
スタジオ・ウミ愛用の Drupal は世界第 3 位という位置づけになっています。 数的シェアとしては WordPress が圧倒的で、 CMS 全体の過半数 60% を WordPress が占める形になっています。 つづいて Joomla が 8% ほどで Drupal が 5% ほど。その後は Blogger 3% 、 Magento 2.7% とつづいていきますが、このあたりになるかなり数値が小さくなっています。
ただ、このランキングには Blogger や Magento なども含まれているので、一般に言う CMS のイメージよりは少し広めの「ウェブサイト管理ツール」というイメージで捉えておくのがよいかと思います。
ちなみに、 W3Techs では CMS の他にも次のようなものの集計結果が公表されています。
- サーバサイド言語
- クライアントサイド言語
- JavaScript ライブラリ
- ウェブサーバ
話を CMS と Drupal に戻して。
少し視点を変えて見てみましょう。 W3Techs で公開されているのは 1,000 万サイトのランキングですが、 BuiltWith というサイトでは W3Techs とは母数の異なるトップ 1 万, トップ 10 万、トップ 100 万という切り口でのランキングが公開されています。 こちらのサイトで見ると、 2014 年 8 月現在 Drupal のシェアは母数の最も少ないトップ 1 万サイトの統計で 13% ほど、 10 万サイトで 11% 強、トップ 100 万だと 5.8% ほどとなっており、母数が増えるほどシェアが下がる傾向にあります。 この数字の傾向には Drupal が比較的規模の大きなサイトで使われる傾向が高いことが強く表れています。
・・・とかんたんにではありますが、 CMS マーケットにおける Drupal のポジションのお話でした。 今回は定量的な切り口から見たポジションについて見てみましたが、定性的な(特長面の)切り口からのお話なんかもまたいずれしていければと思います。
Drupal や CMS については他のページでも説明していますので、よろしければこちらのページなんかもご参考にしてみてください。
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