Drupal 8 の開発が順調に進んでいるようで、つい先日 Drupal 8 RC2 がリリースされました。もう少しで正式版がリリースされそうですね。ちなみにの正式版は Drupal.org にあげられている致命的な問題が 0 になって3週間後にリリースされる予定です。
さて、今回は Drupal 8 の新しいリリースサイクルについてのブログです。今までは最後の2メジャーバージョンのみサポートするという方針でしたが、Drupal 8 からはセマンティックバージョニングシステムと言うバージョン付けのルールが導入され、今までとは少し異なるリリースサイクルになるそうです。セマンティックバージョニングについてはセマンティック バージョニング 2.0.0をご覧ください。
Drupal.org に新しいリリースサイクルについて書かれた記事が掲載されていましたので、拙訳ながら翻訳してみました。2015年10月21日版がソースです。正確なニュアンスを知りたい方は Drupal core release cycle: major, minor, and patch releases をご覧ください。
Drupal 8.0.0 からは Drupal コアのリリースは新しいリリースサイクルになり、それと同時にセマンティックバージョニング (semver) ナンバリングシステムが使用されます。(Semantic Versioning video の動画では semver の概要を見ることができます。)
Drupal 6 のサポートは 8.0.0 がリリースされてから3ヶ月後に終了します。
パッチリリース (8.0.1, 8.0.2, etc.) 毎月リリースされ、バグ修正のみされます。
マイナーリリース (8.1.0, 8.2.0) は半年ごとにリリースされ、新しい機能が追加されます。
8.x シリーズの最後のリリースは長期間サポート (LTS) になります。
Drupal 9.0.x は 8.x LTS と両方の保留中の作業のレベルに応じて、同時期もしくはその前にブランチが作成されます。Drupal 9.0.0 がリリースされたあとは Drupal 8 と同じパッチ/マイナーリリースサイクルを使用します。
8.x LTS は 9.x LTS がリリースされてから少なくとも3ヶ月後までフルサポート(バグ修正とセキュリティ修正)されます。その後は 10.0.0 がリリースされてから少なくとも3ヶ月はセキュリティ修正のみ行われます。長期間のサポートが望まれていますが、コミュニティはまだサポート期限が延長できるか決めていません。(例えば、10.x LTS リリースされから3ヶ月間まで)
詳しくは元の議論をご覧ください: https://www.drupal.org/node/2135189
以下の図はこの方針を視覚的に表したものですが、次のいくつかの古い内容が含まれています:
- Drupal 6 のセキュリティサポートは 8.0.0 がリリースされてから3ヶ月後に終了します(8.x LTS のリリース後3ヶ月ではありません)。
- Drupal 7 はまだ LTS のフェーズに入っていません。それを実施(セキュリティの修正のみをサポート)する時期はまだ議論中です。
- Drupal 8 は図のインジケーターのようにセキュリティサポートは受けません。
まだ議論中のものがあるようですが、ここから大きくはずれないのではないでしょうか。
Drupal 6 のサポートは少し長くなるような事をどこかでチラッと聞いていたのですが、8.0.0 リリース後3ヶ月後までになったんですね。おそらく来年の初頭には 8.0.0 がリリースされるでしょうから、来年中頃にはサポートが打ち切られる感じになると思います。制作会社の方はできるだけ早くにバージョンアップをクライアントに打診する必要がありますね。
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