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Drupal 8 正式版のインストール時に発生した問題の解決方法

Ohno Yutaro

つい先日、数年間の時費を経てとうとう Drupal 8 の正式版が公開されましたね。弊社では Drupal 8 のリリースパーティーを行い、社内の勉強会も兼ねて Drupal 8 クイズなんかをして社内的にも盛り上がった気がします!

さて、今回は私が素の Drupal 8 正式版をローカルの環境にインストールしようとした時に発生したエラーの解決方法を解説したいと思います。以前に弊社の後藤がDrupal 8 入門 : インストール編を書きましたが、内容に殆ど変わりはなかったので参考にしていただいても問題ないかと思います。一つ大きく違う変更点があります。当初 PHP のバージョンは 5.4.2 以上が条件だったのですが、開発途中で 5.5.9 以上に引き上げられました。それに合わせて PHP OPcode の動作状態もサイトステータスに表示されるようになりました。ちょっと古いレンタルサーバーや VPS では 5.5 系の PHP が入っていない可能性が高いので、もし使用するサーバーが決まっているのであれば PHP バージョンはしっかりと調べておきましょう。

Requirements problem

Translations directory

Translation セクションに以下の内容が表示された場合は翻訳ファイルを置くためのディレクトリが無い、もしくは書き込み権限がありません。

The translations directory does not exits.

The translations directory does not exist. The installer requires that you create a translations directory as part of the installation process. Create the directory sites/default/files/translations . More details about installing Drupal are available in INSTALL.txt.

sites/default 内に files と言うディレクトリを作成し、そのディレクトリに対しウェブサーバーからの書き込み権限を与える必要があります。

適切な権限設定は環境によって様々なので一概には言えませんが、よく解らない場合は「読み込み・書き込み・実行」の権限を全ての種類に与えておきましょう。数字表記で言うと 777 になります。

必要要件の検証で「要件が満たされていません」と表示される

PHP OPcode

PHP OPcode caching disabled message

PHP OPcode caching 無効 PHP OPcode caching can improve your site's performance considerably. It is highly recommended to have OPcache installed on your server.

PHP 5.5 から導入された PHP OPcode と呼ばれる機能が有効になっていないことを示しています。これは PHP 5.4 まで殆どのサーバーで使われていた APC に代わるエクステンションです。サイトの速度パフォーマンスにかなり影響がありますので、できる限り有効にしましょう。

Homebrew を使用している場合は以下のコマンドでインストールすることができます。

$ brew install php55-opcache

設定ファイル

Settings file does not exists.

設定ファイル は存在しません。 The Drupal installer requires that you create a ./sites/default/settings.php as part of the installation process. Copy the ./sites/default/default.settings.php file to ./sites/default/settings.php. More details about installing Drupal are available in INSTALL.txt.

これは Drupal のお馴染みのエラーですね。Drupal ではインストール時に sites/default のディレクトリに settings.php と言うファイルを設置する必要があります。同じディレクトリ内にある default.settings.php を settings.php と言う名前でコピーしてファイルを作成し、ウェブサーバーでも読み書きができる権限を与えてください。

先述の files ディレクトリと同様に、権限をどうしたら良いか解らない場合は全てのタイプに対して、読み書きの権限を与えてください。数字表記で言うと 666 です。(今回はディレクトリでは無く、ファイルなので実行権限は不要です)

スタジオ・ウミは15年以上の実績を誇るDrupal専門の開発会社です。豊富な知見とノウハウでDrupalサイトの開発や技術サポートなどDrupal関連サービスをワンストップでご提供します。

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