皆様こんにちは。澤田です。皆様はウェアラブルデバイスってご存知でしょうか?なんだか近未来感がありますよね。ウェアラブルデバイスは、Google glassやApple watchなど、身につけ使用することを想定された端末(デバイス)の総称です。スマートフォンやタブレットも常に進化し続けていますが、さらに最新の電子機器であるウェアラブルデバイスについて、今回はお話ししようと思います。

ウェアラブルデバイスの種類とその役割

現在主流なウェアラブルデバイスは、メガネ型、時計型、リストバンド型に分類することができます。

ウェアラブルデバイスの種類

図表4-1-1-3 ウェアラブルデバイス (出典 総務省 平成27年度版情報通信白書)

これらウェアラブルデバイスは、体に装着し使用することで能力を発揮します。 スマートグラスは実物を見るよりTVのニュースなどで見る方が多いのではないでしょうか。スマートウォッチはスマートグラスより日常的に所持しやすいため、比較的認知度が高いのではないかと思います。

これらウェアラブルデバイスでできることは様々で、代表的には以下のような機能が挙げられます。

  • 時計
  • 心拍数、歩数計、睡眠状態管理などといった健康管理機能
  • メール、メッセージ送受信機能
  • カメラ機能
  • スマートフォンにかかってきた電話の応対や、スマートフォンのカメラのリモート操作
  • スマホなど他デバイスとの連携

今のところ、ウェアラブルデバイスの中でもスマートウォッチは特に、スマホのような携帯式のネット利用よりも健康管理や他デバイスの補助としての役割が目立つ印象です。 私は「身につけて」、「記録する」、身近なものといえば万歩計が思い浮かぶのですが、昨今のスマートウォッチでは万歩計、消費カロリーの表示といった従来のスポーツ計測機の機能はもちろん、車のキーとしての使用やメッセージ送受信などといった、複数の機能を持った単一のデバイスとして進化し続けています。その一方で、スマートフォンにかかってきた電話の応答やスマートフォンのカメラのリモート操作などといった他デバイスとの連携もされています。 腕時計型・リストバンド型のスマートウォッチは何かを表示できる画面の大きさがどうしても小さくなってしまうため、画面表示面積に限界があります。ただ、スマートフォンのように手に持って操作するのではなく身体に装着して操作する利便性やデバイス本体の身軽さはウェアラブルデバイスならではのメリットになり得ます。

ウェアラブルデバイスの普及率

そんなウェアラブルデバイスですが、まだ一般的に広く使用されているとは言えない、普及率は低い状態のようです。こちらのデータ を見ると スマートウォッチをはじめウェアラブルデバイスの認知度は低めで、まだ一般に広く浸透していないようです。

図表4-1-1-9 ウェアラブルデバイスの認知度

ウェアラブルデバイス認知度

図表4-1-1-9 ウェアラブルデバイスの認知度 (出典 総務省 平成27年度版情報通信白書)

その中でも、実際使用している人はごく一部で、IT情報に敏感な層がユーザーとなっている印象です。
このデータだけを見るとウェアラブルデバイスの普及は現実的でないように思うかもしれませんが、今誰もが身近に持っているスマホがいつ登場したのか皆さんはご存知でしょうか?

スマートフォンに厳密な定義はなく、1990年代後半から2000年前半にかけて多機能化が進み、2000年前半ごろにスマートフォンにあたるものが登場したと言います。当時は電話としての機能よりパソコンとしての機能の方がメインだったようです。おそらく発売当初は今のウェアラブルデバイスに対する反応のようにある一部の層が反応しており、所持しているのはさらに一部のマニア中心でした。 それが今やスマートフォンの普及率は49.7%(2015年)となり、国内の半数が使用している計算になります。現在進化を続けているウェアラブルデバイスも、数年後には開発や普及が進み手を出しやすいスマホのような存在感になっているのではないでしょうか。

またさらに、ウェアラブルデバイスの認知度はスマートフォン利用者と非利用者によっても違うというデータが出ているそうです。

スマホユーザー認知度

図表4-1-10 ウェアラブルデバイスの認知度(年代別・スマートフォン有無別) (出典 総務省 平成27年度版情報通信白書)

ウェアラブルデバイスはスマートフォンとの連携もあるため、その関連性からスマホユーザーの方が興味を持ちやすいのかもしれませんね。新しい情報に興味を持ちやすい20〜30代の世代が多くスマートフォンを所持していることにも関係しているかと思います。全体的に見てもウェアラブルデバイスの認知度は決して高くないように思います。しかし、ウェアラブルデバイスの進化とユーザーの増加やレビューなどといった時間の経過によって認知度も変わっていくのではないでしょうか。

今後のウェアラブルデバイスとスマートデバイス

スマートフォンにしてもウェアラブルデバイスにしても、子供の頃は未来の道具だと思って夢見ていたものが現実になりさらに進化を続けています。初期のウェアラブルデバイスは見た目が機械的すぎて日常シーンに合わない印象でしたが、今ではファッションブランドとコラボしたり、見た目の機械感を考慮しアナログ腕時計のようなデザインのウェアラブルデバイスも登場しています。見た目の面でも日常的に使用しやすいよう改良が進められています。

機能面では、ウェアラブルデバイスとスマートフォンの連携が既にされているように、今後もスマートフォンとの連携機能に幅が出てくるのではないでしょうか。そして、ウェアラブルデバイスそのものの機能が強くなるにつれ、スマートフォンの機能や扱いも変わっていくと思います。その時に私たち制作会社はWebサイト制作やアプリ制作といった面でどうアプローチできるのか、今後の動向にも注目していきたいです。


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